“霍亂”のいろいろな読み方と例文
新字:霍乱
読み方割合
くわくらん55.6%
かくらん44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朴訥ぼくとつな調子で話り了ると、石津右門はホツと溜息を吐きます。鬼の霍亂くわくらんしをれ返つた樣子は、物の哀れを通り越して可笑しくなる位。
あるなつ日盛ひざかりに、二人ふたりして、なが竿さをのさきへ菓子袋くわしぶくろくゝけて、おほきなかきしたせみりくらをしてゐるのを、宗助そうすけて、兼坊けんばうそんなにあたまらしけると霍亂くわくらんになるよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この店を今の主人に讓つてから一年とも經たないうちに、霍亂かくらんとやらで亡くなりました。今から十年も前のことでございます。
去年の夏、小僧の友吉が霍亂かくらんで死にましたが、あれはどうも人に殺されたやうな氣がします。金之助と五助とお徳も味噌汁にてられたのも、皆んな私と娘のお玉を
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)