“霊異”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふしぎ50.0%
りょうい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かく那伽はもと帽蛇の事なるに、仏教入った頃の支那人は帽蛇の何物たるを解せず、その霊異ふしぎにして多人に崇拝さるる宛然さながら支那の竜同然なるより、他の蛇輩と別たんとて、これを竜と訳したらしい。
何らか偉大なる霊異りょういに打たれたことは間違いなく、そして原三国志の著者までが、何としても彼をえなく死なすに忍びなかったようなものが、随所その筆ぶりにもうかがわれるのである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)