“霊異記”のいろいろな読み方と例文
旧字:靈異記
読み方割合
りょういき60.0%
れいいき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山城の京遷都の始め頃にできた『日本霊異記りょういき』という書には、紀州の百姓で字を上田の三郎といったものがあります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
霊異記りょういきや今昔物語などを捜して買ってきてあったが、けさ起きしなにその本を手にとってみているうちに、そんな狐の話ではないが、そのなかの或る物語がふいと僕の目にとまった。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
我邦では狐は何でもなかったが、それでも景戒けいかい霊異記れいいきなどには、もはや霊異のものとされていたことが跡づけられる。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仏教関係の事を多く書いた「霊異記れいいき」という古い書物がありますが、それには奈良朝神護景雲三年に、その頃は越前、後には加賀になった加賀郡に、浮浪の長某というものがあって