“雫石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しづくいし50.0%
しずくいし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雫石しづくいし、橋場間、まるで滅茶苦茶だ。レールが四間も突き出されてゐる。枕木まくらぎも何もでこぼこだ。十日や十五日でぁ、一寸ちょっとむつぃな。」
化物丁場 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
此處へ伯母が出て來て、幾片かの鳥目を惠んでやつたが、後で自分にかう話した。——アレはお夏といふ女である。雫石しづくいしの旅宿なる兼平屋(伯母の家の親類)で、十一二の時から下婢をして居たもの。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
所は陸中りくちゅうの国である。盛岡から西へ六、七里も行くであろうか。雫石しずくいしと呼ぶ村に入る。そこから更に進むと間もなく御明神ごみょうじんの村に達する。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
法水の友人で、胎龍と並んで木賊とくさ派の双璧と唱われた雫石しずくいし喬村の家が、劫楽寺と恰度垣一重の隣にあって、二階から二つの大池のある風景が眼下に見える。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)