“雨龍”のいろいろな読み方と例文
新字:雨竜
読み方割合
あまりゅう20.0%
あまりよう20.0%
うりう20.0%
うりゅう20.0%
うりゆう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この埴生村はにゅうむらは、亀岡二万石の領地端れの僻村へきそんで、小大名の行政も行届かないところから、それをつけ込んで斑鳩嶽いかるがだけに山荘を構えている雨龍あまりゅう太郎という乱世時代からの郷士が
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一度いちどは、たとへば、敦賀灣つるがわんでありました——にかいた雨龍あまりようのぐる/\といて、一條ひとすぢ、ゆつたりとしたれたやうなかたちのものが、りしきり、吹煽ふきあふつて空中くうちう薄黒うすぐろれつつくります。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大瀧や雨龍うりうに落つる
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
皇室の藩屏はんぺいもここに土地をもつべきであると華族によびかけて、官有地からめぼしいところを払下げ、東鷹栖ひがしたかす村の松平農場、深川の菊亭農場、雨龍うりゅうの戸田農場や蜂須賀はちすか農場そのたがうまれた。
これは、他にも美唄びばい原野、雨龍うりゆう原野なども同じ事情だから、來年の議會に提出する拓殖案には、こんな泥炭地排水工事費も含んでゐること、などだ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)