“雨止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまや60.0%
あまやみ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の心には刹那せつなの間、あの古ぼけた教室の玄関に、雨止あまやみを待っていた彼女の姿が、稲妻いなずまのように閃いた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
泊めるたって泊めねえたっておれうちじゃアねえ、己も通り掛って雷鳴が嫌いで、大雨は降るし、仕様がえが、此処こゝいえへ駈込んで、あるじは留守だが雨止あまやみをする間
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云う声はこだまに響きます、うしろ三峰堂みみねどうの中に雨止あまやみをしていた行脚あんぎゃ旅僧たびそう、今一人は供と見えてすげの深い三度笠さんどうがさに廻し合羽で、柄前つかまえへ皮を巻いて、鉄拵てつごしらえの胴金どうがねに手を掛け
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
薄気味が悪いから、川口を去って越後から倉下道くらげみちを山越をして信濃路へ掛って、葉広山の根方を通り掛ると村雨に逢い、少しの間雨止あまやみと三峰堂へ這入って居ると、雨も止みましたから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)