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雕
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ほ
ふりがな文庫
“
雕
(
ほ
)” の例文
そんな風にこんぐらかった独語が、娘の顔の上にいつのまにか、十七の少女に似つかわしくないような、にがにがしげな表情を
雕
(
ほ
)
りつけていた。
聖家族
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
何方
(
いずかた
)
にか行かんと行きつ戻りつして
労
(
つか
)
れ死にせしを埋めたる跡なりとて、
林道春
(
はやしどうしゅん
)
の文を
雕
(
ほ
)
りたる石碑立てりとある。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
僕はその指環を手にとって見、内側に
雕
(
ほ
)
ってある「
桃子
(
ももこ
)
へ」と云う字に
頬笑
(
ほほえ
)
まない
訣
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かなかった。
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
宰予
(
さいよ
)
昼寝
(
ひるい
)
ぬ。子曰く、
朽木
(
きゅうぼく
)
は
雕
(
ほ
)
るべからざるなり。糞土の
牆
(
かき
)
は
杇
(
ぬ
)
るべからざるなり。予に於て何ぞ
誅
(
せ
)
めんやと。子曰く、始め吾の人に於けるや、其の言を聴きて其の行を信ぜり。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
葉公
(
しょうこう
)
子高
(
しこう
)
は
竜
(
りゅう
)
を好むこと甚だしい。居室にも竜を
雕
(
ほ
)
り
繍帳
(
しゅうちょう
)
にも竜を画き、日常竜の中に
起臥
(
きが
)
していた。これを聞いたほん
物
(
もの
)
の天竜が大きに欣んで一日葉公の家に
降
(
くだ
)
り
己
(
おのれ
)
の愛好者を
覗
(
のぞ
)
き見た。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
王ついにイゲルナを
娶
(
めと
)
り、これもほどなく戦死、アーサー
嗣
(
つ
)
ぎ立て武名を轟かせしが、父に
倣
(
なろ
)
うてか
毎
(
つね
)
に竜を
雕
(
ほ
)
った金の兜を着けたとあれば、英国でも竜を兜に飾った例は、五
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
雕
漢検1級
部首:⾫
16画
“雕”を含む語句
雕虫
浮雕
漆雕開
雕琢
雕工
雕飾
雕陶漠皐
雕虫吐鳳
雕物
雕板
雕彫
八木雕
雕塑家
石槨蓋裏雕文
木雕
新雕
常雕