雑草あらくさ)” の例文
旧字:雜草
空は見てあたまがちなる子がひとり雑草あらくさの香の照りのしづかさ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝光あさかげに牝牛曳き出だししぼる乳の雑草あらくさをうつにひほとばしり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
成城学園また子ら行かず雑草あらくさの花咲きほこり早や文月ふづきなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雑草あらくさの花咲き煙る夕月夜まうらがなしも歩きて見れば
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たわみ飛ぶ鳥影見れば雑草あらくさ原臈たき月の光照りたる
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ここのかど庇に繁き雑草あらくさ内外うちとの暑さなほち難し
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雑草あらくさの高原斜面なだり緑なす気流に乗ると一気に我は
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あざやけし、雑草あらくささを、さみどり
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鮮やけし、雑草あらくささを、さみどり。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雑草あらくさや、行き行けば
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)