“隻腕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたうで66.7%
せきわん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に近きところには、盜人の屍の切り碎きて棄てたるなり。隻腕かたうで隻脚かたあしは猶その形を存じたり。それさへ心を寒からしむるに、我すみかはこゝより遠からずとぞいふなる。
この時に又た群衆を肘で退け/\、リツプの面前へ出て来たのは、仔細らしい、物識り顔な老人で、隻腕かたうでを腰に突張り、隻腕を杖の上に置いて、尖つた帽の下から、鋭い眼を光らせ
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
隻眼せきがん隻腕せきわん、見上げるように高くて痩せさらばえた丹下左膳。猫背のまま源十郎を見すえて、顔の刀痕が、引っつるように笑う。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に赫々かくかくたる勲功くんこうをたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚せっきゃく隻腕せきわん大竹おおたけ中将であった。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)