陰陽師おんようし)” の例文
それと相談したとて先方が神でもなければ陰陽師おんようしでもなく、つまり何もわからぬとは知ッていながらなおそれでもその人とひざを合わせてわが子の身の上を判断したくなる。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
久我大納言顕通こがのだいなごんあきみちの子で、仁安にんあん元年座主となり、当時天下第一と言われる程の智識と高徳を備えた人で、上からも下からも、尊敬されていた人だったが、ある時、陰陽師おんようし安倍泰親あべのやすちか
生霊いきりょう死霊しりょう、のろい、陰陽師おんようしの術、巫覡ふげきの言、方位、祈祷、物の、転生、邪魅じゃみ、因果、怪異、動物の超常力、何でもでも低頭ていとうしてこれを信じ、これを畏れ、あるいはこれに頼り
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
又、いるかの大群が、平家の船に向って泳いで来るのを見て、陰陽師おんようし、安倍晴信は
さすがの清盛も所有する気になれず、陰陽師おんようしの安倍泰親に与えてしまったが、鼠が一夜に巣をつくるのは昔にもあった。天智天皇の御代に異国の凶賊の蜂起したことが「日本書紀」に見えている。
面白い話では、七人の陰陽師おんようしが呼ばれて、千度のおはらいをした際のことだったが、中に掃部頭時晴かもんのかみときはるという老人がいた。供も少く人の群を、かきわけかきわけ進む内に、右のくつを踏み抜かれてしまった。
陰陽師おんようし安倍泰親あべのやすちか内裏だいりにかけつけて