関西かんさい)” の例文
旧字:關西
御幣担ごへいかつぎの多い関西かんさいことに美しいローマンチックな迷信に富む京都きょうと地方では、四季に空に日在って雨降る夕立を呼んで、これを狐の嫁入よめいりと言う
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
東北とうほく地方は一躰いったい関西かんさい地方や四国しこく九州きゅうしゅうの辺とちがって、何だか薄暗い、如何いかにも幽霊が出そうな地方だが、私がこの夏行った、陸中国遠野郷りくちゅうのくにとおのごう近辺あたりも、一般に昔からの伝説などが多くあるところだ。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
諭吉ゆきちがねらわれたのは、このときだけではありません。それから二ねんほどたって、諭吉ゆきち関西かんさいにでかけたとき、宋太郎そうたろう大阪おおさかにきていて、ひそかに諭吉ゆきちをころそうとするけいかくをたてていました。