“関守”のいろいろな読み方と例文
旧字:關守
読み方割合
せきもり94.4%
せきも5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫きたにをかける汽車なれば関守せきもりの前にひたい地にすりつくる面倒もなければ煙草一服の間に山北につく。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この国のことわざにも、光陰に関守せきもりなしと申す通り、とかうする程に、一年ひととせあまりの年月は、またたくひまに過ぎたと思召おぼしめされい。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この裏道うらみちをくるのにも、とちゅう、一、二ヵしょ山関やまぜきがあったが、小人数こにんずう関守せきもりや、徳川家とくがわけの名もない小役人などは、この一こうのまえには、鎧袖がいしゅうしょくあたいすらもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)