“銷磨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうま78.6%
せうま14.3%
すりへら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤枝蔵人老人は、そんな行届いたことまで言って退けて、武士気質かたぎを半分ほどは銷磨しょうましてしまったらしい月代さかやきで上げるのです。
かの荒い海の背景がこの平和の印象を少しも壞さないのは寧ろ不思議である。それといふのも畢竟ひつきやう慣れといふことが感激を銷磨せうまするからであらう。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
自分は其を隠蔽かくさう隠蔽さうとして、持つて生れた自然の性質を銷磨すりへらして居たのだ。其為に一時いつときも自分を忘れることが出来なかつたのだ。思へば今迄の生涯は虚偽いつはりの生涯であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)