銀杏髷いちやうまげ)” の例文
人あり、来つて盛岡の街々を彷徨さまよふこと半日ならば、必ず何街どこかの理髪床りはつどこの前に、銀杏髷いちやうまげに結つた丸顔の十七八が立つて居て、そして、中なる剃手そりてと次の如き会話を交ふるを聞くであらう。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)