“鉄弓”の読み方と例文
読み方割合
てっきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとたび、山を追われて、今の修羅しゅらの世に出て、あの雄叫おたけびを聞いたなら、おそらく、彼は、源義朝よしとも嫡男ちゃくなんたちと共に、業火ごうかの下に、鉄弓てっきゅうもしごく男となろう
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百鬼夜行ひゃっきやこうということはあるが、これは爛々らんらんたる朝のをあびて、その装束しょうぞくが同じからぬごとく、その武器ぶきやり太刀たち、かけや、薙刀なぎなた鉄弓てっきゅう鎖鎌くさりがま、見れば見るほど十人十色。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見ると、役人であろう、胸に県の吏章りしょうをつけている。近頃は物騒ぶっそうな世の中なので、地方の小役人までが、平常でもみな武装していた。二人のうち一名は鉄弓てっきゅうを持ち、一名は半月槍はんげつそうをかかえていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)