“金襖”の読み方と例文
読み方割合
きんぶすま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「座敷へ上がり込んじゃ興がめる。ほうも、く方も、外でこそ流しの味、金襖きんぶすまでは野暮やぼになる。そうおっしゃっておくんなさい」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上段の間で、つきあたりは金襖きんぶすまのはまっている違い棚、お床の間、左右とも無地の金ぶすまで、お引き手は総銀そうぎんに、あおいのお模様にきまっていた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
金襖きんぶすま立派なる御殿のうちもあやなる美しき衣裳いしょう着たる御姫様床の間に向って何やらせらるゝその鬢付びんつき襟足えりあしのしおらしさ、うしろからかぶりついてやりたき程
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)