“金峯山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぷさん40.0%
きんぶざん20.0%
きんぷざん20.0%
きんぷせん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南牧みなみまき、北牧、相木、などの村々が散布して、金峯山きんぷさん、国師山、甲武信岳こぶしがたけ、三国山の高くそびえたさまを望むことも出来、又、甲州にまたがった八つが岳の連山やまつづきには
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
男山おとこやま金峯山きんぶざん女山おんなやま甲武信岳こぶしがたけ、などの山々も残りなく顕れました。遠くその間を流れるのが千曲川の源、かすかに見えるのが川上の村落です。千曲川は朝日をうけて白く光りました——
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
肥後の飯田山いいださんは熊本の市から、東へ三四里ほども離れている山ですが、市の西に近い金峯山きんぷざんという山と、高さの自慢から喧嘩をしたといっております。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昔は金峯山きんぷせん蔵王ざおうをはじめ、熊野くまの権現ごんげん住吉すみよし明神みょうじんなども道明阿闍梨どうみょうあざりの読経を聴きに法輪寺ほうりんじの庭へ集まったそうである。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)