“野良犬”の読み方と例文
読み方割合
のらいぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桃太郎は意気揚々ようようと鬼が島征伐ののぼった。すると大きい野良犬のらいぬが一匹、えた眼を光らせながら、こう桃太郎へ声をかけた。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは杉の低い生垣いけがきで、往来からも墓場はよく見えるばかりか、野良犬のらいぬなどが毎日くぐり込むので、生垣の根のあたりはまばらになっていた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その獰猛な犬は、その子供たちと親しい犬で、可哀そうな小犬は、そこらへ迷い込んだ、子供たちと縁のない野良犬のらいぬかなんかなのだろうか。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)