おめ)” の例文
「それといはぬはあつちのたくみ、維盛様御夫婦の路用にせんと盗んだ金、おめえを証拠に取りちがへ」
はいおらが屋敷内にりました柿で、重くもあるがうかまア渋が抜けたら孫に呉れべえと、孫に食わしてえばっかりで、おめえもいとわず引提ひっさげて来ましたよ……はア最う構わず
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大金を奪られるような者に払いを取りに遣るとはおおまかなもんだなア、おめえもまた間抜じゃアねえか、胴巻へ入れてしっかり懐へ入れて置けばいのに、百両といえばおめ金額かね
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
来年れえねんねんが明けるから、みせを出して下さると御主人さまが仰しゃるから、そればかりたのしみにねお婆さん、私もおめえ梨子をかついで其の日を送りますが、ナニまだ死ぬ了簡もねえけれど