“酷(こ)” の例文
そのために私は、金のある人々に酷(こ)き使われ、苛(いじ)められ、責(さい)なまれ抑えつけられ、自由を奪われ、搾取(さくしゅ)され、支配されてきた。
大根おろしのように、身を粉にして動くことを、無益(むだ)も利益もなく、めちゃめちゃに好んだ壮健至極な娘でさえ、ばかばかしいと思ったほど酷(こ)き使った。
その頃は兵さんも、もう一廉(ひとかど)の若者になっていた。牛や馬と同様に納屋の天井裏に、鼠と一緒に寝起(ねおき)しては酷(こ)き使われながらも、兵さんは二十前後のちゃんとした若者であった。
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)