“搾取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくしゅ76.5%
さくしゆ17.6%
しぼりと5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、資本だの搾取さくしゅだのと云う言葉にある尊敬——と云うよりもある恐怖きょうふを感じていた。彼はその恐怖を利用し、度たび僕を論難した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
アメリカの資本家しほんか搾取さくしゆされるのも、日本にほん資本家しほんか搾取さくしゆされるのもおなじわけだが、日本にほん勞働者らうどうしやとしては、まつたく『おなじわけ』にかない心理しんりのこつてゐる。
佐藤をはじめ彼れの軽蔑けいべつし切っている場内の小作者どもは、おめおめと小作料を搾取しぼりとられ、商人に重い前借をしているにもかかわらず、とにかくさした屈托くったくもしないで冬を迎えていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)