“酒神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バッカス60.0%
バッカナル10.0%
みき10.0%
バツカス10.0%
バツコス10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とりわけスヴィドリガイロフ氏が、むかし軍隊にいたころのくせで酒神バッカスの魔法にかかっている折などは、わけても辛かったと申します。
この酒神バッカナルの狂宴を、たった一人、悪夢に襲われるような気持で眺めている者があったとしたらどうでしょう。
銭形平次捕物控:245 春宵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
大昔の酒神みき頌歌者や哀歌詩人に依つて詠まれた愉快な歌を口にして、余も亦彼等の如く一切の生命を酒と竪琴楽に托して
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「まあ、さうなんだけれど——オリシスといふ若者は酒神バツカスを信仰し過ぎて、オリンピアの学芸競技に落第して……」
黄昏の堤 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
歴史をないがしろにするに近し、この浮彫の圖樣は大帝凱旋の行列なれば、かゝる誤を傳へしにや、見給へ、かしこなる寺門に近き處にもこれに似たる石棺ありて、その圖様は酒神バツコスの行列なり