“酌人”の読み方と例文
読み方割合
しゃくにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
客は酌人しゃくにん美姫びきへ手をふった。赤ら顔は酒のせいばかりではない。肥っていてよく光る皮膚にボツボツと黒い脂肪がにじみ出している。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欲には酌人しゃくにんがちと無意気ぶいきと思いがおに、しかし愉快らしく、さいのおすみの顔じろりと見て、まず三四杯かたぶくるところに、おんなて来し新聞の号外ランプの光にてらし見つ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
所が君、お酌人しゃくにんの中に——
片恋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)