還幸かえり)” の例文
「おさらばでおざる。……都までもれのお還幸かえりを遠くでお祈り申しあげておりまする」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
供奉の公卿百官から滝口たきぐち(近衛兵)の甲冑かっちゅうまで、洩るるはなき鹵簿ろぼであったが、俊基朝臣だけは、天皇のお還幸かえりを仰いだ後も、あとの残務にとどまるものと見せて、じつは飄然
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)