まは)” の例文
所謂まはり合せといふもので有つて、福無福に就ては何等の校量計較によつて福を享け致すべきところも無いやうなものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
言れて戻るそのつらさかくては終に親子共餓死がしより外に目的めあてなし如何成ばこそ斯迄にあはれの身とは成けるぞやおもまはせばまはす程妻のお久にわかれしが此身の不運ふうん不幸ふかうぞと思案に暮て居たりしが所詮斯樣の姿にて故郷こきやうはぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)