“逆恨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかうら88.9%
さかうらみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいか、まだ先の道は三、四町あるから、かずにおれのいうことを聞きねえ。いわば、そッちの文句は逆恨さかうらみで、あの晩の遺恨いこんはおれの方にある。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏頂寺に多大の迷惑をこうむらせられてこそおれ、あれに逆恨さかうらみをされる覚えはないのだが、いて言えばあの小鳥峠の時、ろくろく葬いもしてやらないで
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お前の阿母おっかさんや𤢖わろだろう。それだから、若旦那の方こそお前さん達をうらんでもいのに、お前さんの方で反対あべこべに若旦那を怨むなんて、早く云えば外道げどう逆恨さかうらみで、理屈が全然まるで間違っているんだよ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)