“辣腕”の読み方と例文
読み方割合
らつわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
分けや丸、半玉と十余人の抱えのかせぎからあがる一万もの月々の収入も身につかず、辣腕らつわんふるいつくした果てに、負債で首がまわらず
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
だがさすが大藩だけに、宇喜多家との交渉は黒田官兵衛の辣腕らつわんをもって必死に働きかけても、まだ容易に、成功を見るには至らなかった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな辣腕らつわんたちちがつても、都合上つがふじやう勝手かつてよろしきところくるまへるのが道中だうちう習慣ならはしで、出發點しゆつぱつてんで、とほし、とめても、そんな約束やくそくとほさない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)