輿中よちゅう)” の例文
拙者儀は、吉良家の中小姓清水しみずがくと申す者、輿中よちゅうのまま往来御免くだされたい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家慈輿中よちゅうヨリコレヲうかがツテ欷歔ききょス。小弟ふところニアリ呱呱ここ乳ヲもとム。余モマタ家慈ニ向ツテしきり阿爺あやまみユルコトいずれノ日ニアルヤヲ問フ。シカモソノ幽囚ニアルヲ知ラザル也。至レバすなわチ老屋一宇。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)