“輪切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わぎり60.0%
わぎ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名高い狒々ひひのいた近辺に、母と子との猿を一しょに入れてあるおりがあって、その前には例の輪切わぎりにした薩摩さつまいも芋が置いてある。
牛鍋 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「いや、一呑みになさるには及びません。厚さが十センチぐらいの輪切わぎりになって居りますので、お皿にのせて、ナイフとフォークで召しあがれます」
たちまち中から輪切わぎりになったパイナップルや、おつゆがとびだしてきて、宙をにげまわるなどと、いうこともあって、なかなかてこずる。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かやしぶわびし。子供こどものふだんには、大抵たいてい柑子かうじなり。蜜柑みかんたつとし。輪切わぎりにしてはちものの料理れうりにつけはせる。淺草海苔あさくさのりを一まいづゝる。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)