“輟耕録”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっこうろく85.7%
てつこうろく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと 虞初ぐしょりす〕といふに始り院本の名はきんに始まる事陶九成とうきゅうせいが『輟耕録てっこうろく』に「唐有伝奇。宋有戯曲渾詞説。金有院本雑劇其実一也。」〔とう伝奇でんきり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
明の陶宗儀の『輟耕録てっこうろく』二三に、優人わざおぎ杜生の話に、韶州しょうしゅうで相公てふ者と心やすくなり、その室に至って柱上に一小猴を鎖でつなげるを見るに狡猾こうかつらしい。
室町時代から江戸時代の初期になると、元明の怪談や伝説が輸入されて元の『輟耕録てつこうろく』や、明の『剪灯新話せんとうしんわ』などの系統が時を得て来たのである。
妖怪漫談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)