路々みち/\)” の例文
と云われ白翁堂は委細承知とうけをして寺をたちで、路々みち/\うして和尚があの事を早くもさとったろうと不思議に思いながら帰って来て
帰る途中とちうも不愉快でたまらなかつた。此間このあひだ三千代につて以後、味はう事を知つた心の平和を、ちゝあによめの態度で幾分か破壊されたと云ふ心持が路々みち/\募つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
種々いろ/\わっち路々みち/\考えたが私の云う事を聴いて然うおまえさん云ってしまってはいけねえ、あれさ、そんな事をぷん/\怒ったっていけません、何でも気を長くしなければ成らねえ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)