“賭碁”の読み方と例文
読み方割合
かけご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母の手前そういう訳にもまいりませぬから、渋々しぶ/\我家わがやへ帰り、様子を尋ねますると、友之助という者が大伴蟠龍軒おおともばんりゅうけん賭碁かけごを打って負けましたので、女房お村をられた上に
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
うも今日はいやまけが込む。こんな日には賭碁かけごでもしたら気が引立つかも知れない。何うだい、貴公には古松研、拙者には沈南蘋しんなんびんの名画があるが、あれを一つ賭けてみようぢやないか。」
古松研 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
千葉の町の大きな料理屋、万翠楼ばんすいろうの姉娘が、今の主人の、その頃医学生だったのと間違って。……ただ、それだけではないらしい。学生の癖に、悪く、商売人じみた、はなを引く、賭碁かけごを打つ。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)