“谿流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいりゅう94.1%
けいりう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その谷底まで下って行けば、土地の人にしか知られていない下坂川おりさかがわのような谿流けいりゅうが馬籠の男垂山おたるやま方面から音を立てて流れて来ている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「人間の一生に」青木が谿流けいりゅうの中に持っていた杖の先をひたしながら云った、「こうした静かな行楽や、温い散歩が何度あるだろうか」
須磨寺附近 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
温泉いでゆまちの、谿流けいりうについてさかのぼると、双六谷すごろくだにふのがある——其処そこ一坐いちざ大盤石だいばんじやく天然てんねん双六すごろくられたのがるとふが、事実じじつか、といたのであつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)