“讖言”の読み方と例文
読み方割合
しんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはどういうことかといいますのに、チベットでは新教派のある昔のラマが拵えた書物の中に予言すなわち未来の讖言しんげんがあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
目前まのあたり鯉魚りぎょ神異しんいを見た、怪しき僧の暗示と讖言しんげんを信じたのであるから、今にも一片の雲は法衣のそでのやうに白山のまゆひるがえるであらうと信じて、須叟しばしを待つ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お増は小林などの讖言しんげんが、とうとう自分の身のうえに当って来たように信ぜられてならなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)