トップ
>
讎
>
あだ
ふりがな文庫
“
讎
(
あだ
)” の例文
東西のある
乾坤
(
けんこん
)
に住んで、利害の綱を渡らねばならぬ身には、事実の恋は
讎
(
あだ
)
である。目に見る富は土である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
押領
(
あふりやう
)
せんと
巧
(
たくむ
)
智慧
(
ちゑ
)
の深き事
量
(
はかる
)
べからずと雖も英智の
贋物
(
にせもの
)
にして
悉皆
(
こと/″\
)
く
邪智
(
じやち
)
奸智
(
かんち
)
と云ふべし大石内藏助は其身
放蕩
(
はうたう
)
と見せて君の
讎
(
あだ
)
を討ちしは忠士の
智嚢
(
ちなう
)
を振ひ功名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
背後
(
うしろ
)
からおえいの髷を
囓
(
くわ
)
えて
後
(
うしろ
)
へ引倒して、花嫁の美くしゅう
濃
(
こっ
)
てりとお
粉粧
(
しまい
)
をした顔を馬がモリ/\ッと噛みましたから、これは全く馬が多助の
讎
(
あだ
)
を討ったようなものでございます。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところが手下の
楊醜
(
ようしゅう
)
が、たちまち心変りして張楊を殺し、その軍を
奪
(
と
)
ったところから大混乱となり、軍の
眭固
(
けいこ
)
と申す者が、またまた、張楊の
讎
(
あだ
)
といって、楊醜を討ち殺し、人数をひきいて
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
讎
漢検1級
部首:⾔
23画
“讎”を含む語句
復讎
恩讎
讎敵
顔讎由
仇讎
寇讎
復讎心
怨首讎
深讎
深讎綿々
讎打