記章しるし)” の例文
記章しるしとはどう云う記章です。」とわたくしは風呂敷包を下に置いて、上着と胴着チョッキの胸を一度にひろげて見せた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
つげれば是さへ喜びて忽地たちまち心地は能く成けり忠兵衞たゞち結納ゆひなふそろへる中に其日は暮行くれゆ明日あすあさに品々を釣臺つりだい積登つみのぼせ我家の記章しるし染拔そめぬきたる大紋付の半纒はんてん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お歌さんの方の会で慈善市バザアを開いたから、手伝いに行ってやった。初めの日は大変成功して、乃公おれは皆に褒められた。乃公は胸に赤リボンの蝶を附けて得意がっていた。これは販売係の記章しるしである。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)