“観世捻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぜより80.0%
かんぜよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次はふところから小さい紙片を出しました。半紙を八つに切って、又二つに畳んだ、観世捻かんぜよりのような代物しろもの、開くとその中には、かなりの達筆で
往時、劇場の作者部屋にあっては、始めて狂言作者の事務を見習わんとするものあれば、古参の作者は書抜の書き方を教ゆるに先だって、まず見習をして観世捻かんぜよりをよらしめた。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
杖は竹切れ二本を心にして、それを麻でつつみ、更にその上を紙の観世捻かんぜよりで巻きあげたもので、二、三回も打ちつづけられると大抵の者は皮肉が破れて血が流れる。
拷問の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)