“親藩”の読み方と例文
読み方割合
しんぱん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親藩しんぱんの、しかも副将軍たるひとを、ざんするなど、むずかしいとも思えるが、直接、声をひそめるには及ばないのである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親藩しんぱんの家老とはいえ、格からいうと陪臣ばいしんである。吉保とは、身分の差がありすぎた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十何年間というもの、紛争に紛争をしつづけていたが、幕府の親藩しんぱんであるため、たれも断をくだせなかった越後家えちごけ大獄たいごくを、たった二日で裁いて、明快な処置をつけたのは、綱吉だった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)