“西北”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしきた50.0%
いぬい22.7%
せいほく18.2%
さいほく4.5%
とり4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふゆはじきにれかかって、かなたのくろいすぎばやしあたまさむ西北にしきたかぜいて、うごいているのをていますと、またちらちらとゆきちてきました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
折しも西北いぬいの方から一手の軍勢がこれへ馳けてきた。思いもよらず味方の馬岱、龐徳だった。曹軍の側面を衝いてたちまち遠く馳けちらし
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まさに、はくれようとしていました。そして、はるか西北せいほくの、だいだいいろそらに、むらさきいろをしたひとつづきの山脈さんみゃくが、あたまをならべていました。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)
「都を少しでも放れると、しからん話があるな、婆さん。」とばかり吐息といきとともにいったのであるが、言外おのずからその明眸めいぼうの届くべき大審院の椅子の周囲、西北さいほく三里以内に
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
始めは鴨居から西北とりで一里半も沖へ出たろう、あの通り烈しい風であったが風が東南風いなさに変って元の所へ来たのだ、鴨居よりはと寄っているが、師匠此所こゝ真堀村まほりむらちげえねえ