ぶすま)” の例文
と、徳利をつかんだまま、よろよろと、立ちあがると、ガタピシとぶすまをあけ立てして、庫裡くりの戸棚の中の、ぶたね上げる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
茶の間へはいって、押入れの破れぶすまをあけると、押入れのなかもほこりだらけになっていたが、下の板の間には隅々だけを残して、他に埃のあとが見えない。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)