街路がいろ)” の例文
シルクハットをかぶり、大きなつつみをかかえたおかしな人かげは、風のように街路がいろをかけぬけ、まちかどをまがっておかへむかって走っていった。
そのうちに、ふと、こんなにじぶんが書けないのは、ねんがらねんじゅう、かべだの街路がいろだのしか目にはいらない、こういう町なかにいるからじゃないだろうか。
ふとわがあゆ街路がいろ前方ぜんぽうけた。五六けんさきから年頃としごろむすめが歩いて來る。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)