“血潮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちしお62.5%
ちしほ25.0%
ちのり6.3%
のり6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうおもいますと、やはり、むねなか血潮ちしおおどったのであります。いろいろのとりは、このまちそらに、またはやしなかいていました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれども——代助だいすけは覚えずぞつとした。彼は血潮ちしほによつて打たるゝ掛念のない、静かな心臓を想像するに堪へぬ程に、きたがる男である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
平次は側にあつた手拭を取つて傷口を押へ自分の膝を枕にさせて、血潮ちのりの汚れもいとはず、精一杯の手當をして居ります。