“蠢々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんしゅん58.3%
しゆん/\16.7%
うづ/\8.3%
うよ/\8.3%
しゆんしゆん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蠢々しゅんしゅんとして、哀々として、莞爾かんじとして、突兀とっこつとして、二人三人五人の青年たちがむくりむくりと起き上って来た。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「私も秋へなり、蠢々しゆん/\とうごき出候而状ども認候、御内上おんうちうへ様、おさよどのへ宜奉願上候、(中略)江戸は今年気候不順に御坐候よし、御病気いかゞ御案じ申候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此塊のある間は、何時まで立つても胸が晴れぬ、朝も昼も晩も夜も四六時中同じ所に同じ塊が蠢々うづ/\として居る。大きな声で話も出来ぬ。笑ふことは尚更出来ぬ。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
逓信省内には、大学を出たての若い学士連が虫のやうに蠢々うよ/\してゐる。それを集めて昨年の秋から読書会といふものが起された。場所としては京橋の清新軒などが利用されてゐた。
この宏壮限りもなき活劇詩の主人公や誰。乃ち我等日本民族にあらずや。躍る心を推ししづめて今しばし五大洲上を見渡せ。無数の蠢々しゆんしゆんたる生物ありて我等の胸間より発する燦爛さんらんの光に仰ぎ入れるあらむ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)