“蛇責”の読み方と例文
読み方割合
へびぜめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛇責へびぜめこそ恐しかりけり。大釜おおがま一個ひとつまず舞台に据えたり。背後うしろに六角の太き柱立てて、釜に入れたる浅尾の咽喉のんどを鎖もていましめて、真白なるきぬ着せたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
物語の銀六は、蛇責へびぜめかまりたる身の経験おぼえありたれば、一たびその事を耳にするより、蒼くなりて、何とて生命いのちの続くべきと、おいの目に涙うかべしなり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)