“蛇口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃぐち60.0%
へびくち20.0%
へびぐち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっきから、一人で、蛇口じゃぐちのすぐ下に浸っていた、角刈頭で、色の青黒い、全身に彫青いれずみをほどこした、眼つきの鋭い男である。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
自分は自分のシカケを取出して、穂竿ほざお蛇口へびくちに着け、釣竿を順につないで釣るべく準備した。シカケとは竿以外のいとその他の一具いちぐを称する釣客の語である。その間にチョイチョイ少年の方を見た。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
だからこれは全く水が浸みないように工夫がしてあるとしか思われない。それから節廻ふしまわりの良いことは無類。そうして蛇口へびぐちの処を見るというと、素人細工しろうとざいくに違いないが、まあ上手じょうずに出来ている。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)