虚実きょじつ)” の例文
されば、まだことの虚実きょじつは明確に申しあげられませぬが、東海道——ことに徳川家とくがわけ家中かちゅうにおいてはもっぱら評判ひょうばんいたしております。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……其方共儀そのほうどもぎ一途いちずニ御為ヲ存ジ可訴出うったえいずべく候ワバ、疑敷うたがわしく心附候おもむき虚実きょじつ不拘かかわらず見聞けんぶんおよビ候とおり有体ありてい訴出うったえいずベキ所、上モナクおそれ多キ儀ヲ、厚ク相聞あいきこエ候様取拵申立とりこしらえもうしたて候儀ハ、すべテ公儀ヲはばかラザル致方
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
虚実きょじつ烏鷺うろ談議
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「すみやかに徐州へ攻めかかって、敵の虚実きょじつを計れ」と、厳しく催促した。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虚実きょじつ
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)