“薫蒸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くんじょう62.5%
くんじよう25.0%
くんじやう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顧みれば娘の桂は、涙の顔を挙げて、二つ三つ点頭(うなず)いて見せるのです。涙に薫蒸(くんじょう)されて、匂いこぼるる処女(おとめ)の顔の美しさ——
十八娘の美しさが、恐怖(きようふ)と激情に薫蒸(くんじよう)して、店中に匂ふやうな艶めかしさ。鹿の子絞り帶も、緋縮緬(ひちりめん)の襦袢(じゆばん)も亂れて、中年男のセピア色の腕にムズと抱へられます。
涙に薫蒸(くんじやう)して、青い顏が頬のあたりだけポーツと赤くなり、大きい眼が、空洞(うつろ)に平次を見上げるのも哀れです。