蕭何しょうか)” の例文
「それ故に、国家は今、蕭何しょうかの任を、ご辺に附与するのである。乱を憂えられるなら、よく国を守って、後事におつくしあるようねがいたい」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秦の商鞅が法という語を改めて律と称した後は、全法典の通則を具律と称えるようになり、漢の代に、宰相蕭何しょうかが律九章を定めた時も、また秦の名称に従って具律という名を襲用した(唐律疏義)。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
時ありて梁山泊の豪傑連が額をあつめてひそかに勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来へんてこな事ありてその都度提調先生ひそかに自ら当代の蕭何しょうかを以てるといふ、こんな学堂が世間にまたとあるべくも覚えず候
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
都に還ると、献帝けんていはいよいよ彼を怖れ給うて、自身、鸞輿らんよに召して、凱旋軍がいせんぐんを迎え、曹操を重んじて、漢の相国しょうこく蕭何しょうかの如くせよと仰せられた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不肖わたくしも、身を屈して、山野に賢人を求めること多年ですが、今の世に、張良、蕭何しょうか韓信かんしんのような人物を望むほうが無理だと思います。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳に聞いておぼえておくがよい——まずそれにおる荀彧じゅんいく荀攸じゅんゆうはみな智謀ふかく、用兵に達し、いにしえの蕭何しょうかとか、陳平ちんぺいなどという武将も遠く及ばん人材である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「上は張良ちょうりょう。下は蕭何しょうかであります」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)