“蒼鷺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおさぎ50.0%
あをさぎ33.3%
ヘロン16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広い芝生の庭も、林のような樹立も、築山も、しゃをとおして見るように緑ひと色に濡れていた。ときどき泉池で鯉のはねる音がし樹立のなかで蒼鷺あおさぎの鳴く声が聞える。
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
昼か、よるか、それもおれにはわからない。唯、どこかで蒼鷺あをさぎの啼く声がしたと思つたら、蔦葛つたかづらおほはれた木々のこずゑに、薄明りのほのめく空が見えた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ラフカヂオ・ヘルン又の名小泉八雲氏は時偶ときたま日本服を着る事があつたが、羽織の紋にはヘルンといふ自分の名からもじつて蒼鷺ヘロンをつけてゐた。鷺はヘルン氏の紋として恰好な動物であつた。