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葛根湯
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かっこんとう
ふりがな文庫
“
葛根湯
(
かっこんとう
)” の例文
お秀は客の帰るちょっと前、少しばかりの隙を見付けて、お万に
葛根湯
(
かっこんとう
)
を
煎
(
せん
)
じさせて、四畳半へ持って来させて飲ませたそうです。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この薬たしかに効能あるやうに覚えければその後は
風邪心地
(
かざごこち
)
の折とてもアンチフェブリンよりは
葛根湯
(
かっこんとう
)
妙振出
(
みょうふりだ
)
しなぞあがなひて煎じる事となしぬ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「そんなら、一ついいことを教えてやろう。日本には昔から
葛根湯
(
かっこんとう
)
といって、風邪にすぐ効く素晴らしい薬があるが」
葛根湯
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「おい、松。御苦労だが、品川へ引っ返して、その生薬屋で金造が何を買ったか調べて来てくれ。
風薬
(
かざぐすり
)
の
葛根湯
(
かっこんとう
)
ぐらいならいいが、
疵
(
きず
)
薬でも買やあしねえか」
半七捕物帳:51 大森の鶏
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
本当の診察なら、私は
不可
(
いけな
)
い。まるで脈を一つ採ったことの無い、自分の風邪をひいたのには
葛根湯
(
かっこんとう
)
を飲んで、それで治る医者なんだ。こっちも謎のようなことを
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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ところが宗伯老が亡くなられてその養子の代になったら、かごがたちまち人力車に変じた。だから養子が死んでそのまた養子が跡を
続
(
つ
)
いだら
葛根湯
(
かっこんとう
)
がアンチピリンに化けるかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お勢は
葛根湯
(
かっこんとう
)
を飲まなかったらしいよ、吐月峰の中は薬で一杯だ」
銭形平次捕物控:125 青い帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「呆れて物が言えねえ。俺の小言を
葛根湯
(
かっこんとう
)
と間違えてやがる」
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“葛根湯”の解説
葛根湯(かっこんとう)は、葛根や麻黄などを原料とする漢方方剤の一種。出典は中国の古典医学書籍である『傷寒論』・『金匱要略』。
「葛」の文字を用い「葛根湯」と表記する場合もある。
葛根湯には、プエラリン、ダイゼイン、パエノフロリン、桂皮酸、グリチルリチン、エフェドリン、ギンゲロールが含まれている。主要な活性成分は、エフェドリンおよびプソイドエフェドリンとされている。
(出典:Wikipedia)
葛
常用漢字
中学
部首:⾋
12画
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“葛根”で始まる語句
葛根
葛根田